自然の神秘と静寂を感じる隠れた名所
キンムトー(湯沼)は、屈斜路湖の東側に位置する秘境の沼です。アイヌ語で「山の上にある神秘的な湖」を意味するキンムトーは、かつて周囲に温泉が湧き出ていたことから地元では「湯沼」とも呼ばれています。この沼は雨水や雪解け水がたまってできたもので、わずかながら湧き水も出ています。
キンムトーは山奥にあり、周囲には人工物が一切ないため、沼とその周辺はいつも静寂に包まれており、どこか厳かな雰囲気が漂います。秋には黄金色に染まった木々が周囲を彩り、その美しさは見事です。また、近くには「第2硫黄山」と呼ばれる噴気の吹き出す小さな山や、地中から泥の湧き出す「ボッケ」もあり、屈斜路カルデラの鼓動を体感できる不思議スポットとなっています。
キンムトーの湖面には白骨化した木々が神秘のベールをまといながら立ち並び、その光景はまるで別世界のようです。特に秋の紅葉シーズンには、周囲の木々が黄金色に染まり、その美しさは一見の価値があります。