世界遺産亀ヶ岡遺跡:遮光器土偶を通じた縄文文化の理解

亀ヶ岡石器時代遺跡は、縄文時代晩期の集落遺跡として世界的にも注目されており、2021年7月には「北海道・北東北の縄文遺跡群」としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。
この遺跡は、特に「遮光器土偶」の発掘地として知られ、その独特の大きな目とふくよかな体型が印象的です。遺跡からは、遮光器土偶以外にも、籃胎漆器や漆塗土器など、形やデザインが個性的で美しい出土品が多数見つかっており、縄文時代の精巧な芸術性を今に伝えています。
江戸時代には「亀ヶ岡物」として珍重されたという話もあり、縄文時代晩期を象徴するこれらの土器や土偶は、「亀ヶ岡文化」という名を生んだ貴重な文化遺産です。近年の発掘調査では、芸術的な物づくりが盛んだった亀ヶ岡文化を育んだ人々の暮らしや、ムラの構造も明らかになってきました。
遺跡から北西約10kmにあるJR五能線の木造駅には、遮光器土偶を模った巨大なモニュメントがあり、町のシンボルとしても愛されています。