炭鉱王の邸宅で、和洋折衷の美と歴史に触れる

旧高取邸は、明治から大正にかけて活躍した実業家、高取伊好の邸宅です。
その歴史的価値の高さから、平成10年12月には国の重要文化財に指定されました。
高取伊好は、杵島炭鉱などの炭鉱主として知られ、「炭鉱王」とも呼ばれました。
旧高取邸は、その財をなした高取伊好が、唐津に築いた邸宅です。
唐津城本丸の西南、約2,300坪の広大な敷地に、2棟の建物が佇む旧高取邸。
和風を基調としながらも洋間を取り入れた、近代和風建築の特色を色濃く反映しています。
広大な敷地内には、主屋や土蔵などが点在し、当時の豪邸の様子を今に伝えています。
邸内には、能舞台を備えた大広間や、美しい意匠が凝らされた杉戸絵や欄間、七宝焼の引戸金具など、見どころが数多くあります。
特に、29種類72枚の杉戸絵は圧巻で、京都四条派の絵師、水野香圃が約半年間滞在して描いたと言われています。
藤、山桜、垂れ桜、菊、松、紅葉などが描かれた杉戸絵は、当時の美意識を今に伝えています。