伝統工芸「びん細工手まり」を展示・紹介

「愛知川びんてまりの館」は、町立愛知川図書館と併設の施設で、愛荘町で江戸時代から受け継がれる不思議な工芸品「びん細工手まり」を展示・紹介しています。
入館は無料で、手しごとの魅力を気軽に体感できるスポットです 。
びん細工手まりは、フラスコ型のガラス瓶にその口より大きな刺繍手まりを封じ込めたもので、明治期には、裁縫塾などで秘伝として教えられていたことがわかっています。
丸くて、瓶の中がよく見えるという形状から、“丸く仲良く”という幸福の願いを込めた縁起物として親しまれており 、かつては嫁入り道具に用いられたこともありました。
常設展示室では、古典柄や現代的で遊び心あるデザインのものなど、約50点のびん細工手まりの他、帆船模型や人形を入れたびん細工、全国各地の刺繍手まりなど、多様な作品が展示されています。
また、解説パネルや映像により、制作工程や継承の背景にある愛荘町の歴史や手しごとの文化が紹介されています。
企画展示室では、年に一度(2025年は10月5日~26日)、愛知川びん細工手まり保存会の作品を集めた「びんてまり展」が開催され、約400点の作品展示と実演が行われています。
保存会は、技術継承の危機にあった1974年に設立され、現在は約70名の会員が活動し、技術を受け継いでいます 。
2011年には、「愛知川びん細工手まり」という名称で、滋賀県の伝統的工芸品に指定されました。
びん細工手まりの制作体験の機会として、毎年「愛荘町ふるさと体験塾」も開催されています。
熟練の保存会員がていねいに指導され、初心者の方でも完成させてお持ち帰りいただけるイベントとして好評です。
※ 問い合わせ:愛荘町観光協会(TEL 0749-42-7683)