江戸時代から続く伝統の薬「宇津救命丸」発祥の地

宇津救命丸は、江戸時代から続く歴史ある小児薬の発祥地として知られています。この地で誕生した宇津救命丸は、赤ちゃんの夜泣きやかんの虫に効く薬として、全国的に広く愛用されてきました。

高根沢町の上高根沢地区にある宇津救命丸の施設では、訪れる人々がその歴史と伝統を感じることができます。まず、宇津薬師堂は江戸時代から残る建物で、高根沢町指定文化財にも指定されています。この薬師堂は、宇津家が代々守り続けてきた場所であり、その美しい建築と歴史的価値は一見の価値があります。

また、宇津誠意軒では、宇津家当主が手作りで救命丸を製造していた小屋を見学することができます。ここでは、薬研体験もでき、昔ながらの製薬方法を体験することができます。さらに、宇津史料館では、宇津家と宇津救命丸株式会社が扱う医薬品の歴史や成り立ちを展示しています。貴重な資料を通じて、産業の発展を学ぶことができるでしょう。

見学は事前予約が必要で、5人以上の団体から受け付けています。見学コースは約1時間で、宇津史料館、宇津誠意軒、宇津薬師堂を巡ります。見学料は一名様につき500円(18歳以下は無料)で、現地にて現金でお支払いいただきます。見学後には、工場の商品サンプルをお土産として持ち帰ることができます。