会津坂下の春を彩る美しきシダレザクラ

杉の糸桜は薬王寺の境内にあり、エドヒガン系のシダレザクラとして知られる美しい桜の名所です。樹齢は約200年と推定されており、その歴史とともに地域の人々に愛され続けています。

杉の糸桜の特徴は、その名の通り糸のように細く垂れ下がる枝に咲く白い花です。春になると、まるで白い糸が風に揺れるかのように見えるその姿は幻想的な美しい風景を作り出します。特に、4月中旬から下旬にかけてが見ごろで、この時期には多くの観光客が訪れます。

薬王寺の境内にある杉の糸桜は、天正年間(1573~1592年)に宮城郡から移植されたと伝えられており、現在の桜はその2代目とされています。胸高幹周囲は約3.2メートル、樹高は約6メートルと、堂々たる姿を誇ります。この桜の下で過ごすひとときは、まさに心を癒す時間となるでしょう。