歴史と自然が調和した紅葉の名所

慈眼寺は、大化4年(648年)に法道仙人によって創建された寺院で、一度荒廃したものの南北朝時代に播磨の守護・赤松則村によって再興されました。

この寺院は特に紅葉の名所として知られています。毎年11月上旬から下旬にかけて、境内の紅葉が赤や黄、オレンジに色づき、その美しい景観は訪れる人々を魅了します。参道を深紅に染める紅葉のトンネルは一見の価値があります。

また、慈眼寺には歴史的価値のある建造物が多く残されています。中でも鐘楼は、三木市最古の梵鐘として兵庫県の重要文化財に指定されています。この梵鐘は、延慶2年(1309年)の銘があり、天正年間の三木合戦の際には羽柴秀吉の武将・有馬法印則頼が陣鐘として使用したと伝えられています。

さらに、鼠小僧次郎吉の墓や徳川家康の位牌、菊の御門が記された瓦なども拝観することができます。これらの歴史的遺産を通じて、訪れる人々は日本の歴史や文化に触れることができるでしょう。