北海道の自然と職人技が織りなす唯一無二の木工芸品
オケクラフトセンター森林工芸館は、地域のクラフトブランド「オケクラフト」の中心施設です。1983年に誕生したこのブランドは、地元の素材を活用した高品質な木工製品を生み出しており、エゾマツをはじめとする道産材を使用した食器やカトラリーなど、日常使いに適した製品が数多く展示・販売されています。
森林工芸館の魅力はその製品の美しさと実用性にあります。エゾマツは北海道を代表する針葉樹で、特に置戸町を含むオホーツク周辺で産出されるものはきめ細やかで美しいとされています。白い木肌と明瞭な木目が特徴で、軽くて柔らかいエゾマツの製品はお土産としても人気があります。
館内には、オケクラフトの製品を展示・販売するショップがあり、その美しい製品を手に取って見ることができます。また、ショップのガラス越しには、実際に職人が作業している工房の様子を見学することも可能です。職人たちが丹精込めて製作する様子を間近で見ることで、製品に込められた想いと技術の高さを感じることができるでしょう。
さらに、森林工芸館では、オケクラフトの作り手になるための研修も行われており、研修を終えた塾生たちは自身の工房を持つまでの間、最大3年間この施設を利用して製作に取り組むことができます。1994年に建築された本工房は、3室の個人工房と塗装室、共同スペースからなり、作り手がそれぞれの製品に応じた作業ができるようになっています。