ウユニ塩湖のような幻想的な景色

天神崎は、田辺湾の北側に突き出た岬で、緑豊かな丘陵部と干潮時に顔を出す平らな岩礁で形成されおり、自然の宝庫としても知られています。
陸と海の動植物が共存する独特の生態系を持っていおり、森、磯、海の三者が一体となって一つの生態系を形成しています。特に、干潮時には広大な岩礁が現れ、磯遊びやカニや小魚、貝類などの海の生き物を間近で観察することができ、子供から大人まで楽しめるスポットです。

天神崎は、その絶景でも有名です。特に夕方から日没後にかけての時間帯には、岩礁にたまった水が美しく反射し、まるでウユニ塩湖のような幻想的な景色が広がります。この光景はSNS映えすること間違いなしです。また、天神崎の先端にある丸山には灯台があり、ここからの眺めも絶景です。夕陽が岩と潮だまりを照らし出す夕景は、「和歌山県の朝日・夕陽100選」にも選ばれています。

天神崎は、ナショナルトラスト運動の一環として、その美しい自然環境を守るための取り組みが行われています。1987年にはナショナルトラスト法人の第1号に認定され、現在では行政による買取も含め、約8.1haが保護されています。この運動は、市民の寄金で自然や歴史的建造物を買取り、保全することを目的としています。
天神崎の美しい自然を未来の世代に引き継ぐため、訪れる人々もその保護活動に協力することが求められています。