樹齢300年の杉並木が迎える安産祈願の聖地

唐松神社は、平安時代後期に創建された長い歴史を持つ神社で、古くから安産と子授けの神様として親しまれています。

唐松神社の参道は、樹齢300年以上といわれる杉並木が立ち並び、その壮大な景観は訪れる人々を圧倒します。参道を進むと境内には天日宮(あまつひのみや)があり、秋田物部氏が天地の神々を祀ったとされています。この天日宮は全国的にも珍しい造りで、訪れる人々に神秘的な雰囲気を感じさせます。

本殿は参道を進んだ先にある下り階段を降りたところに位置しており、この配置もまた全国的に見ても珍しいものです。本殿には、息長帯姫命(オキナガタラシメノミコト)、迦具土神(カグツチノカミ)、天祖三神(テンソサンジン)などの神々が祀られており、古代の祭祀を行う霊験あらたかな場所として知られています。

また、唐松神社の近隣には「まほろば唐松」という中世の館が再現されており、敷地内には秋田県内唯一の能舞台があります。この能舞台では定期的に能公演が行われ、訪れる人々は日本の伝統文化を楽しむことができます。

唐松神社の参拝は常時可能で、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。特に冬の雪景色は一見の価値があります。