八女の地名の由来となった1300年の歴史ある神社
八女津媛神社は、日本書紀にも記されている歴史ある神社で、その起源は1300年以上前に遡ります。景行天皇が八女の地を巡幸した際に、水沼の県主猿大海が「この地方に女神あり。その名を八女津媛といい、常に山中におる」と奉上したことから、八女の地名が起こったとされています。
八女津媛神社は自然豊かな山中にあり、神社の境内には権現杉と呼ばれる巨木が立ち、その周囲には美しい紅葉が広がります。紅葉したモミジが絨毯のように敷き詰められた遊歩道は、まるで絵画のような風景を楽しむことができます。
神社の中心には八女津媛を祀る本殿があり、その隣には「夫婦岩」と呼ばれる二つの岩が並んでいます。この夫婦岩は、道祖神や猿田彦大神、天鈿女命と同類の神々を象徴しているとされています。また、神社の境内には「神の窟」と呼ばれる岩窟があり、ここから滴る水は「姫しずく」と呼ばれ、美容や健康に良いとされています。
また、八女津媛神社では、五穀豊穣や無病息災を祈願する「浮立」という伝統行事が5年ごとに行われます。この行事では、太鼓や鉦をつけた踊り手が真法師を中心に華やかに舞うもので、福岡県指定の無形民俗文化財にも指定されています。