数寄を凝らした和風建築の美

麻生大浦荘は、筑豊御三家の一つに数えられた麻生家の邸宅です。麻生家初代・麻生太吉の長男、太右衛門の邸宅として大正末期に建築されたと伝えられています。現在は麻生グループの迎賓館として使用されており、通常は非公開ですが、秋の紅葉シーズンには特別公開され、美しい庭園を一般の人々も楽しむことができます。

大浦荘は、高価な木材をふんだんに使用し、数寄屋造りを基調とした和風入母屋書院造りで建てられています。欄間の精緻な細工など、細部にまで贅が尽くされた建築は、当時の繁栄を今に伝える貴重な遺構と言えるでしょう。建物自体は非公開のため内部を見学することはできませんが、外観からもその風格と美しさを十分に感じ取ることができます。

大浦荘のもう1つの見どころは、手入れの行き届いた美しい庭園です。特に秋の紅葉シーズンには、庭園の木々が鮮やかに色づき、建物と紅葉が織りなす風景は息を呑むほどです。普段は非公開のため、紅葉の時期に一般公開されるのは貴重な機会となっています。

通常は非公開ですが、例年11月下旬頃に紅葉特別公開が行われています。公開期間や時間などの詳細は、飯塚市観光協会のウェブサイトなどでご確認ください。

※ 例年11月下旬に紅葉特別公開が行われています。