桜の名所百選に選ばれた公園

忠元公園は、「日本さくら名所100選」にも選ばれた桜の名所として知られています。市街地を見渡せる小高い丘に位置し、春になると約800本のソメイヨシノが咲き誇り、公園全体が淡いピンク色に染まります。約2kmに及ぶ桜並木は圧巻で、桜のトンネルをくぐるような散策を楽しむことができます。

忠元公園の歴史は古く、明治41年に島津家の名臣・新納忠元公の300年記念事業として整備された、忠元神社から諏訪馬場に通じる桜の道路公園が始まりとされています。その後、一時伐採される時期もありましたが、地元の人々の熱意によって再び植樹が行われ、現在の美しい桜並木が形成されました。

桜の見頃となる3月下旬から4月上旬にかけては、「忠元公園さくら祭りウィーク」が開催され、多くの人々で賑わいます。期間中は様々な露店が出店し、お花見客を楽しませます。夜になると、約1000個の提灯が灯され、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を楽しむことができます。ライトアップされた桜は、夜空に浮かび上がるように美しく、訪れる人々を魅了します。