ひょうご文化100選にも選ばれる歴史ある屋敷

養父市立大庄屋記念館は、養父市小城(こじょう)集落の裏山の高台にあります。
この建物は、江戸時代後期に出石藩18ヶ村をたばねた大庄屋の長島善右衛門の屋敷を保存したものです。
離れの1階には、画家小林磔川が描いた太公望の襖絵があります。
他にも、京都知事として活躍した北垣国道男爵の瑞色香春(色みずみずしく春香る)の扁額を展示しております。
離れの裏には織部灯篭(おりべとうろう)があり、古田織部が考え出したと伝えられている灯篭で、キリシタン灯篭とも呼ばれております。
そして小林磔川、北垣国道、池田草庵、江馬天江、谷鉄臣などの襖絵や漢詩に彩られた離れは、農村文化の美術館ともいえる立派なものになっております。

谷川沿いの丘の上に作られた高い石垣で囲まれた豪農住宅の屋敷が但馬を代表する農村風景を表しており、但馬地方で初めて豪農住宅を利用した資料館、養父町民族資料館(平成16年度に養父市立大庄屋記念館に改称)として開館いたしました。
兵庫県知事から「ひょうご文化100選」に選定されています。