境内入り口に立つ総欅造りの総門を抜けると目の前に現れるのが仁王門です。
1830年に建立されました。
参道から大本堂へ至る急な階段の途中に建つ門の左右には、2体で一対となる金剛力士像と、その裏仏には「広目天」と「多聞天」の二天が奉安されており、成田山の門を守護しています。

 ※金剛力士とは、仏教の守護神の一つで、一般には仁王(におう)の名で親しまれています。金剛力士像は、口を開いて怒りの表情を顕わにした阿形(あぎょう)像と、怒りを内に秘めた表情で口を結んでいる吽形(うんぎょう)像の2体を一対として、寺院の表門などに安置されることが多いです。仁王門に向かって右側が阿形像「那羅延金剛(ならえんこんごう)」、左側が吽形像「密迹金剛(みっしゃくこんごう)」です。
仁王門には多くのわらじが奉納されていますが、これは金剛力士が健脚の持ち主であると昔から伝えられていることから、そのご利益にあやかりたいと飛脚や旅人たちが奉納したのが始まりといわれています。