額堂とは、ご信徒から奉納された額や絵馬を掲げるための建造物です。
大本堂左裏の階段を上った先の平地に位置する現在の額堂は1861年に建立された二代目のお堂です。
現在は四方が開放されていますが、建立当初は背面が板壁でした。

最初の額堂は1821年に歌舞伎役者の七代目市川團十郎によって寄進されましたが、1965年に放火により焼失しました。
なお、火事による被害を免れた団十郎の石像は現在の額堂に移設されました。

 ※市川團十郎とは、歌舞伎役者の名跡の一つで、最も権威のある名とされています。
子宝に恵まれなかった初代團十郎が、信仰していた成田山に祈願したところ見事翌年に男児を授かり、このことを大変喜んだ團十郎は成田山不動明王を演じました。この舞台は大いに人気を博し客席からは「成田屋!」との掛け声がかかったといいます。
これが「成田屋」の屋号の由来となりました。