光明堂は1701年に建立された旧本堂です。
新勝寺の本堂は、代々新しい本堂を建立する時に移築し再利用されてきました。
初代の本堂が現在の薬師堂となり、二代目は光明堂、そして三代目は釈迦堂となっています。
堂内にはご本尊の大日如来を中央に、脇侍として左右に不動明王と愛染明王が安置されており、堂内には自由に出入りすることができます。
中でも愛染明王は縁結びにご利益があるといわれており、多くの女性が恋愛成就の祈願に参拝する姿が見られます。

光明堂の後方の奥の院は全長11メートルの洞窟で、中には大日如来像が安置されています。
奥の院とは、本堂より奥の方にあって、本尊・霊像を祭ってあるところのこと。

普段は門が閉ざされ中の様子を見ることはできませんが、毎年7月に行われる成田山祇園会の期間中のみ扉が開かれ、秘仏の大日如来像を拝観することができます。

 ※成田山祇園会とは、大日如来に五穀豊穣・万民豊楽・所願成就を祈願する成田山新勝寺の宗教的な祭礼のことです。成田に夏の訪れを告げる祇園会は300年もの歴史があり、毎年約45万人の見物客が訪れる一大イベントです。