中国地方最大の滝

琴浦町と大山町にまたがる大山の懐深くに位置する大山滝(だいせんたき)は、中国地方最大の落差を誇る名瀑です。約43メートルの高さから轟音を立てて流れ落ちる水しぶきと、周囲の豊かな原生林が織りなす景観は、訪れる人々に圧倒的な迫力と清涼感を与え、新緑や紅葉の季節には特に多くの人々を魅了します。
大山滝の最大の魅力は、その雄大なスケールと、手つかずの自然が残る神秘的な雰囲気にあります。滝壺から見上げるその姿は、大山の豊かな水量を物語り、勢いよく流れ落ちる水が周囲の空気を冷やし、清々しいマイナスイオンに満たされた空間を作り出します。滝の周りは、ブナなどの広葉樹林に覆われており、四季折々の美しい表情を見せてくれます。特に、新緑が眩しい春から初夏、そして燃えるような紅葉に彩られる秋は、その美しさが一層際立ち、多くのハイカーや写真愛好家が訪れます。
大山滝へは、いくつかのルートがありますが、一般的には琴浦町側からアプローチする「大山滝遊歩道」が利用されます。遊歩道は、渓流沿いの森林の中を歩く比較的整備された道ですが、一部に急な坂道や足元の悪い場所もあるため、歩きやすい靴と服装での訪問が推奨されます。滝に近づくにつれて聞こえてくる水音が、その迫力を期待させ、探検気分を盛り上げてくれます。