建築家村野藤吾の文化的価値を尊重した「開かれた庁舎」

目黒区総合庁舎の土地は、かつてアメリカンスクールでしたが、1966(昭和41)年に日本を代表する建築家村野藤吾の設計によって「旧千代田生命本社ビル」が建てられました。
2002(平成14)年に目黒区がこの土地と建物を取得し、改修工事を行い、翌年、長年愛されてきた広場・池・緑、洗練された外観など、その文化的価値を尊重しつつ「開かれた庁舎」として再生しました。
建物全体は、彫の深いアルミ鋳物の縦格子で覆われており、その内側にはバルコニーが。
この縦格子とバルコニーを通して、外光が優しい光となって室内に差し込む構造です。
このほか、翼を広げたようなアルミのひさし、白大理石貼りで仕上げられたエントランスホールの床や壁、光を取り込む8つの天窓、美しいらせん階段など、建物と人との調和を一貫して追求した村野の繊細な心遣いが至る所に感じられます。