江戸の警備の要!唯一現存する関所

新居関跡は、日本で唯一現存する関所で、国指定特別史跡に指定されています。
江戸時代に設置されたこの関所は、徳川家康が慶長5年(1600年)に創設し、江戸を守るための重要な役割を果たしました。
全国に53ヶ所設けられた関所の中でも、新居関所は特に厳しい取り締まりが行われ、「入鉄砲と出女」を防ぐために最高の警備体制が敷かれていました。

新居関所は、今切関所とも呼ばれ、設置当初は浜名湖の今切口に近い場所にありましたが、元禄12年(1699年)の暴風雨や宝永4年(1707年)の地震津波によって現在の場所に移転しました。
現在の建物は、嘉永7年(1854年)の地震で倒壊した後、安政5年(1858年)までに再建されたものです。
明治2年(1869年)に関所は廃止されましたが、その後も学校や町役場として利用され、当時の建物がそのまま残る関所としての歴史的価値が高く評価されています。

構内では、現存する関所建物の他、史実に基づき復元した護岸渡船場や、改女の住居「女改之長屋」、桝形土塁などが見学でき、江戸時代の風景と現代の風景を比較できるVR体験も楽しめます。
また、隣接する新居関所史料館では、関所に関する資料や街道・交通史に関する展示が行われており、期間限定の企画展示やイベントも開催されています。