屯田兵の生活を垣間見る歴史的建造物

江別市屯田資料館は、明治時代に設立された屯田兵の本部建物であり、現存する最古のものとして知られています。1894年(明治17年)に建設され、1958年(昭和33年)には北海道の有形文化財に指定されました。

この資料館は木造一部二階建ての建物で、天井部分に梁を渡さない「バルーンフレーム方式」と呼ばれる独自の工法が特徴です。この工法は、明治期の官庁建築として数少ない遺構のひとつであり、歴史的価値が高いとされています。

館内には、屯田兵の生活や歴史を紹介する展示が充実しており、訪れる人々に当時の生活や文化を感じてもらうことができます。1階には中隊長室、軍医室、下士事務室、下士集会室があり、2階には兵器・演習機材格納庫が設置されています。これらの展示を通じて、屯田兵の役割や生活の様子を詳しく知ることができます。