白神山地が育む清流と渓谷美

赤石渓流は、世界自然遺産白神山地を源流とする清流、赤石川が作り出す美しい渓谷です。青森県立自然公園にも指定されており、手つかずの自然が残る渓谷では、四季折々に変化する豊かな自然の表情と、清らかな水のせせらぎ、そしてダイナミックな景観を心ゆくまで楽しめます。
赤石渓流は、その清らかな水と、白神山地の雄大さを感じさせる景観が最大の魅力です。白神山地のブナ林が育む赤石川の水は、非常に透明度が高く、生命力に満ちています。渓流沿いにはブナやカツラなどの広葉樹林が広がり、新緑の季節にはまばゆい緑が、秋には燃えるような紅葉が渓谷を彩ります。
渓谷内には、岩肌を削って流れる激しい流れや、穏やかな淵、そして大小さまざまな滝が点在し、飽きることのない景観が広がります。特に、アユが遡上するのを止めたとされる巨岩が連なる「鮎どまり」や、その昔、武士が矢を研いだという伝説が残る「矢研の滝」など、見どころも豊富です。渓流の途中には、鮮やかな青みがかった岩肌が見られる「青岩展望所」があり、ここからは渓谷全体を見下ろす雄大な景色を楽しめます。赤石川は、イワナやヤマメ、アユなどの渓流魚の宝庫としても知られています。釣り愛好家にとっては、清流の中で自然を満喫しながら釣りを楽しめる絶好のスポットです。