深沙大王堂
深沙大王堂
深沙大王堂は、神仏習合の結果、寺の鎮守のために建てられた神社で、深大寺の寺名の由来である深沙大王を祀っています。
・神仏習合とは、日本固有の神の信仰と外来の仏教信仰とを融合調和させ、同一視する思想のこと。
・深沙大王とは、仏教の守護神の一人で、疫病を除き、魔事を遠ざける効能のある神とされいます。唐の玄奘三蔵法師が仏教経典を求めて天竺 (インド) に行く途中、砂漠での難を深沙大王が救ったという説話が有名です。
また、西遊記の沙悟浄のモデルとも言われています。
元三大師堂に匹敵する大きさであった旧堂は1868年 (明治元年) の神仏分離令により取り壊され、同じ時にお堂の前にあった鳥居も取り払われ、今はその跡が残っているだけです。
・神仏分離令とは、1868年に明治維新政府が天皇の神権的権威の確立のために取り入れた神道保護と仏教抑圧のための宗教政策のこと。
現在の深沙堂は1968年 (昭和43年) に再建されました。
深沙大王堂に祀られている深沙大王像は高さが約57cm、どくろの胸飾りをつけ象皮の袴をはき、憤怒の形相をしているといわれています。
鎌倉時代中期の作と推定される本尊は、関東に残存する中世彫刻の一つとして注目されていますが、秘仏のため一般には公開されていません。
また、深沙大王堂の背後にはこの地の水源であり、深大寺の発祥にかかわる泉があります。