表門と主屋表門は1696年に建築された薬医門(やくいもん)と言われる構造の門です。
薬医門とは、公家や武家屋敷の正門などに用いられた門の形態で、かつて医者が出入りするときに利用したことからこのように呼ばれるようになったとされています。(諸説あり)
門の横に勝手口を設けることで、緊急時に門が閉められた状態でも出入りできる構造となっていました。
なお、屋敷を正面から見ると、表門と主屋の正面玄関はまっすぐには作られていません。
これは外から弓矢で襲われた場合に備え、屋敷が被害を受けないよう、わざと角度を変えて作られたとされています。このことから「矢喰門」とも呼ばれます。
屋敷の中心となる主屋は1600年前後に建造されたと推定されています。
部分的にはそれより古い建築部分も使われており、非常に歴史のある建物となっています。
これまでに何度か改造・修築が行われ現在の形に至っていますが、その基本的な構造は変わっておらず、江戸時代の代官屋敷の様相を現在に残しています。
1958年に国から重要文化財として指定され、1993年には、主屋に付属する書庫や蔵・門など、敷地内の建物すべてが国の重要文化財に追加指定されています。