国宝を拝み回遊式庭園を歩く

大和三門跡の1つに数えられる尼寺。
奈良時代、聖武天皇が創建した総国分寺の東大寺に対し、光明皇后により父・藤原不比等の邸宅跡に総国分尼寺として建立されました。
正式名は「法華滅罪之寺(ほっけめつざいのてら)」と称し、七堂伽藍を備えて隆盛を極めました。
平安遷都とともに衰退しましたが、豊臣秀頼の母・淀君の発願より現在の伽藍に整えられました。
桃山時代に再建された本堂は天平建築の特徴と桃山建築の特色がみられ、国宝・十一面観音菩薩立像、国宝・維摩居士坐像が安置されています。
光明皇后が蓮池を渡られる姿を写したものと伝わるご本尊、国宝・十一面観音菩薩立像は通常非公開で、年3回(春、初夏、秋)の特別開扉が行われます。
境内には、国史跡・名勝庭園と華楽園(からくえん)の2つの庭があり、四季折々の花々が楽しめます。
江戸時代初期に作庭された国史跡 名勝庭園は、広さ約500坪あり京都仙洞御所(せんとうごしょ)の庭園から石や庭木などが移されたと伝えられています。
護摩の灰を粘土に混ぜて形を作り、文様彩色を施した愛らしい犬形のお守りも知られています。