見番伊豆長岡温泉には、全国でも京都と伊豆長岡温泉にしか存在しない芸妓学校がありました。

芸妓とは、太鼓・三味線・笛などの楽器を用いながら、日本舞踊や小唄などの日本の伝統芸能で宴会を盛り上げるプロフェッショナルなエンターティナーです。
芸妓には色々な呼び方があり、関東では「芸妓(げいぎ)」「芸者」などと呼び、関西では「芸子」と呼びます。修行中の芸者は「半玉(はんぎょく)」と呼ばれますが、京都ではこれを「舞妓」と呼んでいます。
芸妓が出入りする界隈は「花街」と言われ、芸妓の世界は「花柳界」と呼ばれます。
吉原など公営の遊郭が機能していた時代には「花魁」と呼ばれる高級娼婦が存在しましたが、同じ接客業でも芸妓は芸を売って生計を立てており、男性客に対して性的サービスを中心とした接客で生計を立てていた花魁とは大きく異なります。

残念ながら伊豆長岡の芸妓学校は1987年(昭和62年)に廃校となってしまいましたが、芸妓たちは現在でも芸事の鍛錬のために師匠の元で日々稽古に勤しんでいます。
しかしながら、最盛期には400人いた伊豆長岡温泉の芸妓も現在では人数が大幅に減少しており、伝統芸能の存続が危ぶまれています。
そんな中、観光客に芸妓文化を身近に感じてもらおうと、伊豆長岡芸能事業協同組合(伊豆長岡見番)が公開稽古を企画。
普段、なかなか見ることが出来ない芸妓の稽古だけに、近隣から多くの人が見学に訪れました。

※見番とは、芸妓たちの事務所や稽古場として使われている場所のこと。

公開稽古は有料で不定期に開催されます。スケジュールなどお問い合わせは伊豆長岡見番(電話:055-947-1355)までどうぞ。