海からたどる横須賀の歴史|軍港めぐり・猿島・三笠をめぐる1日

横須賀で歴史を感じる1日を過ごしたいなら、まずは海からこの街に入る回り方がおすすめです。船の上から港を眺め、東京湾に浮かぶ猿島を歩き、最後に記念艦「三笠」を訪ねる。そうして巡ると、横須賀の歴史は展示の中だけでなく、目の前の風景の中にあることが見えてきます。

YOKOSUKA軍港めぐり、猿島、記念艦「三笠」は、初めての横須賀でも組み合わせやすい定番の3スポットです。海から港の現在を見て、島で要塞の面影をたどり、三笠でこの街の歴史の軸にふれる。横須賀らしさを無理なく一日で味わうことができます。

初めての横須賀なら、まずはこの3スポットから

横須賀には、歴史を感じられる場所が点在しています。初回の訪問であれば、まずは軍港めぐり、猿島、三笠という海辺の導線がおすすめ。この街の輪郭がぐっとつかみやすくなります。

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まずは軍港めぐりへ。海から見ると、横須賀の景色は変わる

最初に入れたいのが、YOKOSUKA軍港めぐりです。横須賀港と長浦港を巡るクルーズで、米海軍と海上自衛隊の艦船を海上から間近に見ることができます。

陸から見ていた港の景色も、船に乗ると印象が変わります。岸からでは見えにくかった距離感や広がりが立ち上がり、横須賀が軍港の街であることを、説明より先に実感できる時間になります。

長く歩き回る前に組み込みやすいのも、このスポットのよいところです。最初に軍港めぐりを入れておくと、そのあとの猿島や三笠も、ひとつの流れとして見えやすくなります。

運航時刻・料金・当日券の最新情報は、YOKOSUKA軍港めぐり公式サイトをご確認ください。

YOKOSUKA軍港めぐり 基本情報

所在地:汐入ターミナル(コースカベイサイドストアーズ 2階)
住所:神奈川県横須賀市本町2-1-12
アクセス:京急線「汐入駅」から徒歩約5分、JR横須賀線「横須賀駅」から徒歩約15分
所要時間:約45分
予約:一般予約は6か月前から前日まで可能
当日券:販売の有無は当日朝9:00以降に決定

備考:天候・海象や港内状況により欠航、航路変更となる場合があります。最新の運航時刻、料金、当日券の有無は公式サイトをご確認ください。

次は猿島へ。要塞跡と海の風景を歩く無人島

軍港めぐりの次は、猿島を組み合わせると流れが自然です。東京湾に浮かぶ無人島で、三笠ターミナルから船で渡ると、街中とは少し違う空気に包まれます。

猿島の魅力は、海辺の開放感と歴史の痕跡が同じ景色の中にあることです。トンネルやれんが造りの構造物、要塞跡をたどりながら歩く時間には、港周辺とはまた別の横須賀らしさがあります。海を望む眺めも印象的で、散策しながら写真を撮りたくなる場所です。

散策だけでなく、BBQや探検ツアーを楽しめるのも猿島の特徴です。歴史スポットとして訪れる人にも、海辺でゆっくり過ごしたい人にも、それぞれの過ごし方があります。

島内をゆっくり一周するなら約60分、じっくり見たいなら90〜120分ほどを見ておくと安心です。歩く時間はそれなりにあるので、予定は少し余裕を持たせ、靴も歩きやすいものを選びたいところです。

運航状況・時刻表・料金の最新情報は、猿島公式サイトをご確認ください。

猿島 基本情報

乗船場所:三笠ターミナル
住所:横須賀市小川町27-16
アクセス:京急線「横須賀中央駅」から徒歩約15分
乗船時間:片道約10分
チケット:三笠ターミナルで当日購入
予約:猿島航路は事前予約不可

備考:夏期ダイヤは3月1日〜10月31日、冬期ダイヤは11月1日〜2月末です。天候により欠航となる場合があります。最新の運航状況、時刻表、料金は公式サイトをご確認ください。

注意事項:猿島では、ペット同伴不可(介助犬・盲導犬を除く)、ドローン禁止、遊泳禁止、BBQコンロ類や燃料の持ち込み禁止です。

最後は三笠へ。横須賀の歴史を象徴する場所に立つ

世界三大記念艦「三笠」

旅の締めくくりに訪れたいのが、三笠公園に保存される記念艦「三笠」です。横須賀を代表する歴史的ランドマークであり、この街を語るうえで欠かせない存在でもあります。

軍港めぐりで港の現在を見て、猿島で海の要塞の面影にふれたあとに三笠を訪れると、横須賀の歴史がひとつの線でつながって見えてきます。海に開かれた街であり、同時に近代以降の歴史を色濃く刻んできた街でもあることを、ここであらためて感じられます。

観光の途中にも立ち寄りやすく、一日の終わりに置くと全体が締まります。最初の軍港めぐりで見た景色を思い返しながら訪れると、印象がより深まります。

最新の観覧時間、休艦日、イベント情報は公式サイトをご確認ください。

記念艦「三笠」 基本情報

所在地:神奈川県横須賀市稲岡町82-19
アクセス:京急線「横須賀中央駅」から徒歩約15分
観覧時間:4月〜9月 9:00〜17:30、3月・10月 9:00〜17:00、11月〜2月 9:00〜16:30
入艦受付:いずれも閉艦30分前まで
休艦日:12月28日〜31日
観覧料金:一般600円、65歳以上500円、高校生300円、小・中学生無料、障がい者200円
所要時間:見学の目安は30〜60分
電話:046-822-5225

世界三大記念艦「三笠」

出かける前に押さえておきたいこと

歩く量を抑えたいなら

歩く量をできるだけ抑えたいなら、軍港めぐりと三笠を軸に考えると回りやすくなります。猿島は魅力の大きいスポットですが、島内散策の時間と体力を見込んでおく必要があります。体調や予定に不安がある日は、猿島を別日に分けるのも十分よい選び方です。

天候が気になるなら

このコースは海の体験が中心になるため、天候や海況の影響を受けやすい点も意識しておきたいところです。YOKOSUKA軍港めぐりは天候や海況により中止になる場合があり、猿島も強風時には欠航の可能性があります。海辺を軸に回る日は、当日の運航状況を確認してから動くと安心です。

写真を楽しみたいなら

写真を楽しみたい人には、猿島は特に相性のよいスポットです。自然の中に残るトンネルやれんが造りの構造物、海へ開けた眺めは、横須賀の中でも印象の強い風景です。家族で歩く場合も、三笠は予定に入れやすく、猿島も親子で散策しやすい行き先です。

さらに深くたどるなら、次は浦賀や貝山へ

横須賀の歴史をさらに深くたどりたいなら、次の訪問先として浦賀レンガドックや貝山地下壕も有力です。浦賀レンガドックは、日本で現存する唯一のれんが造りのドライドックとして知られ、長く造船を支えてきた場所です。貝山地下壕は、戦争末期に構築された大規模な地下施設の一部が公開されています。

歴史散策のあとは、横須賀グルメも楽しみたい

軍港めぐりや猿島、三笠をめぐったあとは、横須賀ならではのグルメにも立ち寄りたくなります。米海軍横須賀基地ゆかりのヨコスカネイビーバーガーヨコスカチェリーチーズケーキ、明治期の海軍レシピをもとにしたよこすか海軍カレーなど、横須賀には街の歴史や文化を感じられる名物があります。時間に余裕があれば、地場の食材を生かしたグルメにも目を向けてみてください。

ビーチを背景にクラフトビールを手に、笑顔で乾杯している人々

横須賀の歴史は、海辺の風景から入ると分かりやすい

横須賀の魅力は、解説を読んで理解するだけのものではありません。船の上から見る港、海を渡って入る島、街の中に残る記念艦。そうした風景の中に、この街が歩んできた時間が刻まれています。

横須賀で歴史を感じる旅をするなら、まずは軍港めぐり、猿島、三笠から始めてみてください。海から入り、島を歩き、三笠の前に立つころには、横須賀という街の見え方が少し変わっているはずです。

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Taro Okazaki / 岡崎 太朗
Editor-in-Chief / Artist
Guidoor Media編集長。日本の文化、歴史、観光、アート、地域の営みを横断しながら、背景や文脈、人の思いまで伝わる記事づくりを重視している。アーティストとしても活動し、Vtuber・アニメ・音楽など日々のカルチャーも創作の源。