図書館の概念を覆すおしゃれな武雄市図書館へ行こう

武雄図書館イメージ画像
佐賀県武雄市の緑豊かな小道。
めるもさんさんによる写真ACからの写真

佐賀県の武雄市に広がる風景に、一筋の革新が差し込んでいます。それが「武雄市図書館」です。

ここは歴史と未来が出会い、伝統の重みが革新の輝きと共に踊る場所。湯けむりが歴史の背景を飾る武雄温泉の街に、洗練された建築とアートが調和する、新しいまなざしの図書館がそびえています。

その名の通り武雄市図書館は単なる知の保管庫を超え、まさに街の心臓部となっています。Guidoorスタッフがその扉を開き、その魅力の全てを余すことなくお伝えします。

武雄市図書館が切り開く、知の新たな地平線に興味津々の一歩を踏み出してみませんか?

(※最終更新日:2023/09/21)

武雄市図書館へのアクセス

まずは武雄市図書館へのアクセスを見ていきましょう。

東京羽田から佐賀へアクセスする場合は福岡空港を経由した方が安くて速いので便利です。

○ルート1 🛬飛行機+🚋電車の場合

羽田空港(時間:約2時間・料金:各航空会社と時期による)⇒福岡空港(徒歩:15分)⇒博多駅(福岡市営空港線・時間:約5分・料金:260円)
⇒博多駅(JR鹿児島本線特急みどり号/特急ハウステンボス9号等・時間:約1時間10分・料金:2880円)⇒武雄温泉駅から徒歩15分

○ルート2 🛬飛行機+🚗車の場合

羽田空港(時間:約2時間・料金:各航空会社と時期による)⇒福岡空港(レンタカー・時間:約1時間15分)⇒武雄市図書館(駐車場90台有り)

武雄市図書館の特徴と最大の魅力

アクセス情報がわかったところで、早速武雄市図書館がどんなところなのかGuidoorスタッフのレポを基に探っていきましょう。

館内は基本的に撮影禁止なので、館内写真は武雄市図書館公式SNSからの引用でご了承ください。

スタバのある図書館─読書とくつろぎの共存─

夜の武雄市図書館の外観。
Guidoorスタッフ撮影

日没後に訪れた為、暗い外観の写真で申し訳ないのですが、こちらの武雄市図書館はTSUTAYA運営を行う会社のプロデュースにより、2013年にリニューアルオープンしました。

この図書館がまず大きな話題を呼んだ理由が…

スターバックスのカップがテーブルに置かれている様子。

参照:ODAN

館内に何とスターバックスコーヒーがあるのです。

図書館というと基本的に飲食禁止なところが多いので、その時点で驚きますよね。

ちなみに自分で持ってきた飲み物も飲んでいいようです。(ルールがあるので下記に引用しております)

館内のスターバックスで購入された飲み物は、すべての閲覧スペースに持ち込むことができますので、コーヒーを飲みながら本を読むことができます。また、スターバックスで購入されたお食事は、一階テラス席およびマガジンストリート近くのお座席で、お召し上がりいただけます。

※館内で購入されたペットボトルやフタつき容器(水筒など)に入れた飲み物に限っては、スターバックスの店内を除いた、すべての閲覧スペースで飲むことができます。ただし、お弁当や近くのファストフード店で購入されたお食事の館内へのお持ち込みは
ご遠慮ください。お弁当など館外からお持込みになったお食事は、館外の指定エリアでお召し上がりください。 引用:武雄市図書館公式HP「14.飲食ルール」

武雄市図書館内にあるスターバックスのグッズ売り場の様子。マグカップやタンブラーが賑やかにディスプレイされている。
Guidoorスタッフ撮影

実際こちらのスタバには、世界20か国以上で展開されている「You Are Here Collection」シリーズのJAPAN Winterバージョンのタンブラーやマグも販売されていました。

これは海外の人々が訪れてもきっと喜ばれますね。

TSUTAYA方式なのでセルフ貸し出しカウンターがあったり、Tカードが使えたり、図書や文具・雑貨などを販売しているのも他にはない点です。

もちろんWi-Fiの完備もされていて、iPadやDVDプレーヤーの無料貸し出しも行われているので、仕事や調べもの、勉強もはかどります👍

図書館とは思えないおしゃれな建築─モダンな空間の魅力─

武雄市図書館の夜の外観。館内はライトが点いており、明るくて居心地が良さそう。
Guidoorスタッフ撮影

武雄市図書館のもう一つの魅力はやはり建築美ではないでしょうか。

武雄市図書館の外の植物には賑やかにイルミネーションが飾られている。手前には椅子やテーブルも置かれている。
ranmaruさんによる写真ACからの写真

ロマンティックなイルミネーションはデートスポットとしても楽しめますね。

図書館=真面目で硬い場所な印象を持つ方も多いと思いますが、この良い意味で図書館らしくない雰囲気は気軽に本に親しみたい方にはとっておきの場所です。

まるで海外の図書館の様というか…館内の本の陳列の仕方にも感動です。

開放感あふれる吹き抜けの天井に壁面にずらりと並ぶ興味深い本の数々…

勝手に映画『美女と野獣』で野獣がベルにプレゼントする本棚を連想してしまい、うっとりした筆者です。(余談ですがこのシーンが大好きで、大学選びも図書館のデザインをメインに選んだほどですw)

この1階の販売図書などが並べられているコーナーはまさしくTSUTAYAという感じですよね。

それもそのはず、この武雄市図書館のモデルとなったのはあの代官山蔦屋書店なのです。

筆者も代官山はよく利用するので、こうして見比べてみると確かに雰囲気が似ています。

しかも武雄の場合この雰囲気が図書館で再現されているなんて、私の住む町にもぜひ作ってほしいなぁと切に願うばかりです…

今後このような市民が集うおしゃれな憩いの場・学びの場が全国に広がっていくと良いですよね。

武雄市図書館

公式WEB:武雄市図書館
住所  :佐賀県武雄市武雄町大字武雄5304番地1
TEL  :0954-20-0222(代表)
開館時間:9:00~21:00
定休日 :年中無休

2017年にオープンしたこどものための図書館─学びと遊びが融合─

壁に武雄市こども図書館と書かれている。
Guidoorスタッフ撮影

もう一つ武雄市図書館に隣接し、話題になっているのが2017年にオープンした武雄市こども図書館です。

幼い頃から本に触れられる機会があるのはとても素敵なことだと思います。

外から見た武雄市こども図書館の様子。
Guidoorスタッフ撮影

ちょうどクリスマスシーズンに訪れたのでツリーが飾られていました。

テーブルやいすも子どもたちに合わせて可愛らしいサイズなので、なんだかガリバー旅行記気分です。

“遊び”から”学び”をコンセプトにしたこちらの図書館は、子供たちの成長を全力でサポートする子どもたちが主人公の楽しい施設です。

芝生や広場、木のぬくもりを感じられる建築は、武雄の自然を満喫できる場所としても人気を集めています。

武雄市こども図書館の外に設置されたテラス。木製のテーブルや椅子が置かれており、快適に過ごせそう。
Guidoorスタッフ撮影

館内は全ての書架が子供の目線に合わせて設計されていたり、様々なワークショップを開催していたり、ひみつのへやがあったり。

赤ちゃんの休憩室もあるので子育て中のママ同士の交流も生まれそうですよね。

家族で来て、本を読むのに少し疲れたらテラスでゆったり過ごすのも良いかもしれません。

また図書館の中に九州の人なら一度は聞いたことがある「九州パンケーキカフェ」と「ハニー珈琲」が入っているのも話題の一つとなっています。

図書館で本格的なカフェも楽しめるなんて今までに聞いたことがなかったですし、図書館が家族のお出かけスポットの一つとして選ばれるのは文化的で子どもたちの未来のためにも大切なことだと筆者も感じました。

家族で佐賀旅行をお考えの方は、子どもだけでなく大人も童心に帰って一緒に楽しめるこの図書館をぜひ組み込んでみてください。

武雄市こども図書館

公式WEB:武雄市こども図書館
住所  :佐賀県武雄市武雄町大字武雄5304番地1
TEL  :0954-20-0222(代表)
開館時間:9:00~21:00
定休日 :年中無休

親子でも楽しめる図書館

洋書が山積みになっている様子。
参照:ODAN

日々の喧騒から解き放たれ、本とのゆったりとした対話をもう一度取り戻しませんか?武雄市図書館は、その扉を開けるたびに、時間がゆっくりと流れる魔法の場所です。

現代社会の忙しさに埋もれがちな、紙のページと心の余白。武雄市図書館は、美しさと知の探求を融合させた、贅沢なひとときを提供しています。その魅力的な建物の中で、新たな世界や独自の視点が待ち受けています。

活字離れに立ち向かう武雄市図書館は、本への愛と興奮を再燃させる場所となっています。若き世代には、未知なる世界への好奇心を掻き立てる一室も備えています。

武雄を訪れる際には、ぜひこのおしゃれな図書館で、あなた自身にとっての宝物を見つけてみてください。

執筆:Honami

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