土間主屋の中でも特に目を引くのが床を土で固めた50坪(約162㎡)の広い土間です。
土間とは、台所や作業場として使われていた場所で、江川邸では建物の面積の約1/3が土間に当てられています。
こちらでは当時の台所の窯や、大砲、生き柱をご覧いただけます。
窯の横に展示されている大砲は、19世紀後半のアメリカ製ボートホーウィッスル砲車で、1854年にペリーから幕府に贈られたものです。(ただし、砲身と砲弾はレプリカ)
生き柱は、江川家がこの地に移り住んだ時に、生えていた欅(けやき)の立ち木をそのまま柱として利用したと考えられており、長年にわたって大切にされてきました。

江川英龍は日本で最初にパンを焼いた人物として知られており、1842年にこの土間の窯で初めてパンが焼かれました。
ただし、焼かれたパンは兵糧目的のものなので、長期保存が可能な乾パンでした。