小豆島の「二十四の瞳映画村」昭和の雰囲気を味わう

「二十四の瞳映画村」にある「岬の分教場」の風景

「二十四の瞳映画村」で巡る、ロケ地とセットの魅力

「二十四の瞳」という名作、その感動は時を超えて輝き続けています。壺井栄によって1952年(昭和27年)に誕生したこの小説は、その後1954年と1987年に映画化され、また1964年以降は何度もテレビドラマとして再構築されてきました。

その素晴らしい物語の舞台となったロケ地やセットは、現在でも「二十四の瞳映画村」として存続しており、その魅力は未だに多くの人々を惹きつけてやみません。

この記事では、Guidoorスタッフの貴重なレポートを通じて、その魔法に触れ、おすすめのスポットをご案内します。

「二十四の瞳映画村」の位置と各観光地をまとめた地図
画像:筆者作

「二十四の瞳映画村」へのアクセス

所要観光地より
■ オリーブ公園より車で約30分・渡し舟で10分
■ エンジェルロードより車で約40分
■ 醤の郷より車で約13分
■ 寒霞渓山頂より車で約55分
■ 銚子渓「お猿の国」より車で約55分

※小豆島へは香川県高松市をはじめ他県からもフェリーが出ています。

二十四の瞳映画村
住所:香川県小豆郡小豆島町田浦甲931
営業時間 :9:00~17:00
料金   :大人890円(中学生以上) 小人450円 
公式Web :二十四の映画村

そもそも「二十四の瞳」ってどんな作品?

「二十四の瞳」(にじゅうしのひとみは、壺井栄が1952年(昭和27年)に発表した小説で、新任の女性教師と同じ年に小学校に入学した一年生12人の生徒たちのふれあいを中心に、第二次世界大戦が引き起こした苦難や悲劇を描いています。

壺井栄の原作では物語の舞台として具体的な地名は出てこないもの、本文の「瀬戸内海べりの一寒村」という記述と原作者の故郷が香川県小豆島であることから、小豆島が映画のロケ地に設定されたのです。

「二十四の瞳映画村」の見所をご紹介!

「二十四の瞳映画村」の風景
以下特に記さない場合、写真はGuidoorスタッフ撮影

いよいよ「二十四の瞳映画村」のレポートをご紹介します。
映画村は「二十四の瞳」のロケセットの他、昭和の日本や小豆島を味わえる風景などが広がっています。

「二十四の瞳映画村」の風景

入ってすぐこの十分な雰囲気。
「力石」「魚が泳ぐ汐江川」雑貨屋「浪萬屋」によりながらまずは映画のロケセットを目指します。

映画のロケセット!「岬の分校場」

「二十四の瞳映画村」から見る播磨灘

映画村を奥に進み海岸にでます。
青くきれいな海と空が広がっています。

「二十四の瞳映画村」にある「岬の分教場」の風景
写真提供:小豆島観光協会

その海岸にロケセットのひとつ、木造校舎の「岬の分教場」が建っています。

「岬の分教場」の入り口

実はこのロケセット、映画村から700mほどの距離にある明治35年建築「苗羽尋常小学校田ノ浦分校」を撮影用に模したものなのです。
もちろんモデルの分校も見学が可能です(※別途追加料金)。

「岬の分教場」の廊下

中に入るとこんな感じ。
ノスタルジックな雰囲気に浸れます。

「岬の分教場」の教室

映画でもおなじみの教室です。

「岬の分教場」の教室

私たちが訪れた際は外国の方がたくさん写真を撮っていました。
きっと昭和の建物が珍しいことでしょう。

「岬の分教場」の教室から見る播磨灘

この教室からの見る海・播磨灘は小豆島でも特に心癒される景観として親しまれています。

「二十四の瞳映画村」にある「男せんせいの家」
写真提供:小豆島観光協会

ロケセットは木造校舎のほか「男せんせいの家」「漁師の家」などがあります。

その他の魅力的なスポット

「二十四の瞳映画村」ではロケセットの他にも「二十四の瞳」にふれあえるスポットがまだまだあります。

「ギャラリー松竹座映画館」

「二十四の瞳映画村」にある「ギャラリー松竹座映画館」
写真提供:小豆島観光協会

昭和の雰囲気が漂うレトロな「ギャラリー松竹座映画館」
映画「二十四の瞳」を常時上映しています。

上映時間🎬9:00~11:38 / 11:39~14:17 / 14:18~17:00

二十四の瞳の像「せんせあそぼ」

二十四の瞳の像「せんせあそぼ」

鑑賞後は映画のワンシーンを思わせる二十四の瞳の像「せんせあそぼ」を見ながらで余韻に浸りたいところ。

「チリリン屋」

「二十四の瞳」の関連グッズが揃う「チリリン屋」。
販売している「極上醤油ソフトクリーム」もぜひ。

他の映画のロケ舞台も楽しもう

実はこの「二十四の瞳映画村」でロケを行ったのは「二十四の瞳」だけではないのです。

「みさきの創麺屋」

「みさきの創麺屋」外観

この「みさきの創麺屋」は映画「八日目の蝉」のロケの舞台になりました。

「みさきの創麺屋」の手延べそうめん

ぜひ食事していきましょう。
一本ずつ丹念に伸ばしていく手延べそうめんは伝統の味です。

「みさきの創麺屋」のおすすめ「オリーブそうめん」

小豆島と言えばオリーブ。オリーブそうめんが特におすすめです。

「二十四の瞳映画村」には他にも見所がたくさん!

「フィギュアギャラリー海洋堂」

「二十四の瞳映画村」にある「フィギュアギャラリー海洋堂」

2019年にできた新しい「フィギュアギャラリー海洋堂」
世界最大手のフィギュア会社海洋堂による精巧で魅力的なフィギュアの数々を見ることができます。

小豆島のお土産はここで!「大正屋」

「二十四の瞳映画村」にあるお土産屋「大正屋」

昭和のお店感十分の外観を持つ「大正屋」
小豆島のお土産がたくさん揃っているのでお買い物はここで済ませましょう。

小豆島土産の定番オリーブオイル

小豆島の定番、そして人気商品のオリーブオイルももりろんあります。

「大正屋」で交流可能な小豆島土産の数々

映画村を離れる前に、種類豊富なお土産をじっくり吟味してお買い物しちゃいましょう!

渡し舟で「オリーブ公園」へ

「二十四の瞳映画村」のご紹介は以上となりますが、映画村とあわせておすすめしたい小豆島の観光スポットがあります。
それは「オリーブ公園」です。

「二十四の瞳映画村」と「オリーブ公園」をつなぐ渡し舟乗り場

映画村からはなんと「オリーブ公園」直行の渡し舟が出ています。
車で行けば約30分かかる道のりを、渡し舟だと10分で向かうことができます。

フォトジェニックな魅力たっぷりの観光スポット「オリーブ公園」も行きたい方はぜひ利用しましょう。

Guidoorメディアが「オリーブ公園」へ行った際のレポートはコチラ。

オリーブ公園内のギリシャ風車の写真。後ろ側から

特別な旅を―いつもとは違う経験を

「二十四の瞳映画村」で映画の世界に飛び込み、昭和の情緒も心ゆくまで味わえる至福の体験。
小豆島を訪れる際には、この魅力溢れる場所をぜひ観光先の候補に加えてみてはいかがでしょうか。映画の舞台を歩きながら、感動の名作が息づく風景に心が満たされることでしょう。

執筆:Yo-Ohtaki

2件のコメント

2/6自転車で行く計画をしてます。都合により営業時間外になるかも。営業時間外でも建物を外から見ることはできますか?
2/6渡し舟は運航してますか?

コメントありがとうございます。
営業時間外だと全く見えないということはありませんが、外に壁と門があるので少し厳しいかもしれません。
現地のGoogleストリートビューを貼っておきます。
Googleストリートビューリンク

「渡し船」は残念ながら冬季期間運休中です。
営業は3月18日から再開の予定のようです。
ちなみに運行時間は9:30~16:30まで。
ゴールデンウィーク・8月・9月は17:00まで運行予定になっています
公式サイトの「渡し船」のページから運行情報の確認もできます。
リンクhttps://www.24hitomi.or.jp/watashibune/watashibune.html

寒いので気をつけて行ってきてくださいね!

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