比叡山の「縁」が繋ぐ新しい時代のチーム -インタビュー その3-

今回は「ゲゲゲの鬼太郎と比叡山の七不思議展」の運営メンバーが、どのようにして出会い、企画を一緒に進めていったのか、という視点でお話を伺います。年齢も職業もバラバラのメンバーが、どのようにしてチームになったのでしょうか?

前回の記事はこちら Guidoor Media | ガイドア メディア【「ゲゲゲの鬼太郎」に込めた想い -インタビュー その2-

左から 今出川 行戒さん、山田 晋也さん、村山 和正さん

新しい時代のチームはどうやって集まったのか?

編集部:今出川さん、村山さん、山田さんはどういう繋がりで集まったんでしょうか?

村山:もともと友達なんですよ(笑)。

今出川:みんなそうだね。

編集部:みんな友達!?そうだったんですか。

村山:僕が京都に帰ってきて3年になるんですが、今まで友達関係で何か大きなプロジェクトをすることはほとんどなかったんです。きっかけがないとなかなかみんな動かなかったんです。そんな中、今出川さんが「みんなでやろうぜ」って言ってくれて、それがきっかけで動きやすくなりましたね。

今出川: 細かいところはみんなで作り上げていく。私は「これがやりたい」って言う(笑)。

村山:いやぁ、実はそれがかなり重要なんですよね。

編集部:みなさんが知り合ったきっかけは何だったんですか?

村山:今出川さんとは知人からの紹介ですよね。それから一緒に何度か飲みにいったり、顔を合わせることが増えて、「僕はこんなんしているんです」って話しとかして。なんか一緒にできそうやなって(笑)。今出川さんも、これも縁やなと言ってくれて(笑)。

今出川:私が色んな会を主催とかもしていたから、村山くんをそこに呼んだり、呼ばれたりとかしながらね。また色々そこから繋がりが広がっていきましたね。

僕の会に関しては他宗、神社の人など本当に様々な人が集まっているんです。

村山:他のとこ行った時に、この話をするとみんな「そんなことができるんだ!」って驚かれる。

変化してきた「京都」

山田:村山くんと(僕が)会ったのは大忘年会?

村山:そう。忘年会ですね。僕が京都に帰ってきてから参加させてもらった、工芸の人とか、いろんな人が集まる大忘年会があったんですよ。

以前の僕の(ルイ・ヴィトンの)プロジェクトで力を貸してくれた人たちがちょうど集まったりしている会があって。そこに僕が呼んでもらえたんですよね。

ハイブランドとのプロジェクトなんかもできる力のある、優秀な人たちがたくさんいるんです。個々の力は本当にすごい。

でも「みんなで」というのは今まであんまり発揮できていなかった。「一緒に何かやろう!」とはなかなかならなかった。

今出川: 近年イベントに合わせてワークショップを色々と開催してきたんです。発表の場、交流の場所になるものを作ったりしてきた。

そういった中でちょっとずつ輪が広がっていき、何かする時にいろんな方から協力をしてもらえるようになってきたんです。

村山:比叡山延暦寺で何かできるってなると、参加する方も気持ちがやっぱり変わってきますよね。シンヤくんは親交も深いので、特に気合が入る(笑)。

こういうのって昔はなかったんですよ。僕自身が京都が大嫌いで一度飛び出しているんです。こういうのが一切なかったから。怖い人たちばっかりだったんです(笑)。

僕自身が京都の神社の子だったんです。でも寺社仏閣関係の人、伝統文化の人も、なんだか難しそうな人が多かった。

でも、帰ってきたら変わっていたんですね。こんな風に巻き込んでくれたり、「おもしろいじゃないか、やれやれ」って言ってくれる人たちがいるようになっていました。それはものすごい大きな変化でした。

これは京都だけの話じゃなくて、日本全体で少しずつ変わってきていることだと思います。

昔ながらの「京都」のネガティブな部分のイメージって、みんなあると思うんですけど、今、京都は変わったと実感しています。

こうやっておもしろいことに、いろんな人が協力してチャレンジしていけるのが今の京都だと思います。だからそういった変わってきた「京都」を世界にどんどん発信しています。

山田:時代が変わった、世代交代が進んだのも大きいでしょうね。

幸せへの近道は、いい「縁」をどれだけ結べるか

今出川:確かに難しい人も少なくないですからね。だから、どれだけいい「縁」をたくさん結んでいけるかが大事なんです。

それがより良い人生を歩んでいける、幸せへの近道なんです。ちょっと入り口間違えたりとかするとがらがらっと崩れちゃうんですけど(笑)。

今、僕たちは本当にそこがうまくいっています。紹介の紹介で、いい「縁」がどんどん繋がっています。僕はそんな変な人は誰も紹介してないでしょ(笑)?

編集部:いい繋がりが、いい「縁」の連鎖をさらに生んでいるんですね。

今出川:そうですね。今の関係と状況を大事にしたいとみんな思っているから、そこに変な人をわざわざ引っ張ってこない。お金のことばっかり言うてくる人とかね(笑)。みんながちゃんと人を見て、厳選して紹介してくれているんです。

編集部:お金じゃない、信頼しているメンバー同士だから成り立っているんですね。

今出川:そうなんです。ただビジネスだけ考えてやってしまうと、うまくはいかない。一瞬で崩れてしまうと思います。

編集部:ビジネスだけではないから、垣根も、世代も、年齢も超えて一緒にやれる。これは素晴らしいですね。

山田:ビジネスはお金を稼ぐこと、増やすことが一番大事だけど、「お金」の価値も今変わってきていると思いますね。

編集部:確かにおっしゃる通りですね。お金だけをたくさん稼いでいたらいいっていう時代じゃなくなってきていると思います。「お金があること=幸せ」ではないことにみんなが気付き始めている。

山田:社会全体的な流れだと思いますね。

編集部:そうですね。この流れはどんどん進んでいってほしいですね。

比叡山延暦寺という歴史ある場で、みなさんが垣根も世代も越えて新しいことにチャレンジされている。そしてそれがいい「縁」を生んで、うまくいっている。すごいですね。

職業、会社やステータスなどにとらわれない、新しい未来のカタチがここから始まっていると感じました。明るい未来への貴重なヒントになると思います。

インタビューを終えて

今回の我々編集部の打診に対しても、終始、気さくに話をしてくださったお三方。こうして素敵な話を伺うことができたのも「縁」がもたらしてくれたものだと感じています。

今年も夏に向けて様々な企画を用意していたとお聞きしていますが、残念ながら新型コロナウイルスの影響もあり、中止の判断をされました。伝教大師最澄の教えにもある「一隅を照らす」精神で、これからも素敵なイベントに隠された様々なストーリーをお聞きし、お届けできればと考えています。

前回の記事はこちら Guidoor Media | ガイドア メディア【「ゲゲゲの鬼太郎」に込めた想い -インタビュー その2-

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ゲゲゲの鬼太郎と比叡山の七不思議展

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