広島の牡蠣は日本一!海のミルクを食べ尽くそう

牡蠣
NANNANさんによる写真ACからの写真

生産量日本一 広島の牡蠣の魅力に迫る

広島グルメでお好み焼きと同じくらい人気のある「牡蠣」。

それもそのはず、広島県は牡蠣の生産量日本一なのです。

プリっと引き締まった身と、濃厚でクセになる広島牡蠣の魅力を今回は余すことなくご紹介します。

広島の牡蠣はここが違う 広島牡蠣を徹底解説

広島牡蠣
写真提供:広島県

広島の牡蠣が全国で評されるのにはたくさんの秘密があります。

他とは何が違うのか…まずは広島の牡蠣の特徴をまとめてみました。

・殻は小さいが身が大きい
・色は黒紫色でくぼみが深い
・旬の1~2月はグリコーゲン(体を動かすエネルギー源として欠かせない動物性でんぷん質)がかなり多く含まれている
・肉重量指数が高い

 

牡蠣と海
参照:ODAN

牡蠣と聞くとあたっちゃうのが怖いという方も多いのではないかと思います。

広島の牡蠣はそう言った不安を解消すべく、安全面でも優れています。

その理由は下記の通りです。

・「かきを処理する作業場に関する条例」により、かき生産者や仲買業者は設置するかき作業場について、県などの許可が義務付けられている

・食品衛生法による「生食用かき」の規格基準について、検査が行われ、かきの安全性の確認が行われている。

・定期的な海水および養殖かきの検査によって、かき養殖海域の衛生状態が確認されており、広島県告示で生食用かき採取海域=「指定海域」が定められている。

・「貝毒対策実施要領」に基づき、行政や取扱業者による貝毒検査が実施されており、毒化したかきが流通しないようになっている。

 

牡蠣棚の朝
写真提供:広島県

今度は広島の立地と牡蠣養殖の繋がりについて見ていきましょう。

広島湾は波が静かで潮の流れも適度にあり、穏やかな地形ゆえはるか昔から牡蠣養殖が盛んでした。

夏の水温上昇では産卵に刺激を与え、秋の水温低下ではグリコーゲンが蓄積されることで身がしっかりとつくられるので、牡蠣づくりには季節ごとに安定した水温がとても大切です。

もちろん広島湾はこの面に関しても整っています。

 

水質
参照:ODAN

さらには牡蠣は少し薄い海水、すなわち甘い水を好むことで知られています。

そんな中広島湾は流れ込む河川水の影響もあり、梅雨時期から夏にかけては塩分濃度の差が層となって現れ、まさに「甘い水」。

さらに豊富なプランクトンに恵まれていることもあり、広島の海は牡蠣作りにおいて最高のシチュエーションと言っても過言ではないのです。

広島牡蠣養殖の歴史を辿る

ぷりぷりの焼きガキ
medetaiさんによる写真ACからの写真

ではこの広島の牡蠣は一体いつからつくられていたのでしょうか…

まずは広島牡蠣養殖のルーツを辿り、広島に牡蠣が根付いてきた歴史を探っていきたいと思います。

 

牡蠣筏
写真提供:広島県

元々天然の牡蠣は広島湾で採れていて、縄文時代や弥生時代の貝塚から牡蠣の殻が出土されていることもあり、太古から親しまれていた海産物であったことがわかります。

その後時は経ち、室町時代の終わりごろ(天文年間1532年~1555年)。

広島で牡蠣の養殖がいよいよ始まったのです。

 

牡蠣棚
写真提供:広島県

大正13年にに草津村役場から発行された「草津案内」に「天文年間、安芸国において養殖の法を発明せり」という記述があったことからその事実が確認されています。

ちなみにこの「草津」は広島県広島市西区草津港のことです。(群馬県の方ではありません)

当時の養殖方法は「石蒔養殖法」と呼ばれる方法で、干潟に小石を並べてその小石に牡蠣を付着させてから生育を待って収穫するというものでした。

 

焼き牡蠣
写真提供:広島県

江戸時代中期になると養殖方法にまた変化が出てきます。

今度は雑木や竹などを干潟に突き付けて、牡蠣を付着させ育成する「ひび建て養殖方法」です。

このやり方は昭和初期まで何と300年もの間、牡蠣づくりに使用されていったそうで、驚きですよね。

 

牡蠣棚の海
写真提供:広島県

長い月日が流れた後、今度は「杭打垂下法」が生み出されます。

これは干潟に130センチくらいの高さの棚を作り、貝殻と竹の管を交互に通した紐をぶら下げて牡蠣を付着させ生育していく手法です。

この方法が昭和30年ごろまで続き、いよいよ現在の養殖方法へと発展していくのです。

広島牡蠣はこうして作られる 現在の養殖方法を大公開

牡蠣筏
Hiro1960さんによる写真ACからの写真

室町時代から長い時を経て様々に進化を遂げてきた牡蠣の養殖方法ですが、今現在はどのような方法で牡蠣がつくられているのでしょうか。

その答えは「いかだ式垂下養殖法」です。

この方法はまず、牡蠣の抱卵時期である7月ごろにスタートします。

 

牡蠣棚(ホタテの貝殻)
写真提供:広島県

ホタテの貝殻をロープに吊るし海中に沈め、海を浮遊する牡蠣の幼生(赤ちゃん)を付着させる「採苗」という作業を行います。

次に採苗した幼生を、抑制棚(干潟の棚)に移します。

浅瀬にある棚は潮が干くと海から出るため海水に浸かっている時間が少なくなることで牡蠣が大きくなり過ぎない他、環境への変化への抵抗力を付けさせて丈夫な牡蠣に育てる事ができるようです。

 

江田島_牡蠣筏1
写真提供:広島県

前述の作業が終わると次は、採苗連から牡蠣の付いているホタテ貝の貝殻を外していきます。

その後新しい針金に一枚ずつ差し替えていき、垂下連を作ります。

ちなみに一つの垂下連には40枚のホタテ貝を使い、出来上がったものから沖合の養殖筏(いかだ)に吊るしていきます。

ここから収穫まではおよそ1年。

 

江田島_牡蠣水揚げ2
写真提供:広島県

牡蠣の収穫が始まる10月から11月には牡蠣も大きくなり、垂下連自体が9メートルもあるので人の手では到底引き上げられません。

船に10メートルくらいのクレーンを設け、巻き上げながら収穫していくのです。

こうして手間暇かけられた牡蠣は全国への出荷作業に向けて、洗浄されていきます。

 

江田島_牡蠣打ち

写真提供:広島県

収穫された牡蠣は殻のまま洗浄され、綺麗な海水プールに入れられて中まできれいに洗われていきます。

またスーパーなどでよく見るすでに剥いてある牡蠣は、打娘(うちこ)さんと呼ばれる牡蛎剥きの作業を専門にされる方が殻を開けて牡蠣を取り出していくそうです。

たくさんの人の手によってつくられている広島の牡蠣が日本一!と言われるのも、ここまでの流れを見てくるとよくわかりますね。

 

広島の牡蠣が美味しく食べられるお店

広島の牡蠣の魅力や歴史をたっぷりご紹介したところで、いよいよ本場広島で美味しい牡蠣を食べられる場所のご案内をしたいと思います。

皆さんは生ガキ・焼きガキ・蒸しガキetc… どんな牡蠣がお好みですか?

牡蠣好きも納得する牡蠣料理店を厳選して3店舗ご案内します。

Oyster Bar MABUI 並木店

Oyster bar Mabui並木店の牡蠣

引用:Oyster Bar MABUI 並木店 公式Facebook

まず1軒目に紹介するのが「Oyster Bar MABUI並木店」です。

おしゃれな雰囲気の中、常に10種類以上の殻付きの牡蠣を生で食べられるこだわりの一店です。(もちろん生ガキでなく牡蠣を使った様々なメニューを楽しめます。)

また牡蠣に合うワインや日本酒も多数揃っているので、広島観光後に雰囲気の良いお店で牡蠣片手に一杯飲みたいなぁという方にもおすすめです。

Oyster Bar MABUI並木店

住所:広島県広島市中区三川町3-12 カールビル1F
TEL:050-3476-8836
営業時間:月~日16:00~翌1:00(L.O.24:00)
定休日:なし
https://y516601.gorp.jp/

牡蠣ひよっこ商店

ひよっこ商店

用:牡蠣ひよっこ商店 公式Facebook

続いては牡蠣をこれでもか!というくらい一度でいいからお腹いっぱいに食べたい人におすすめする「牡蠣ひよっこ商店」です。

このお店では、牡蠣食べ放題・お酒飲み放題が驚くべきコスパで提供されているのです。

一生分の牡蠣を食べるくらいの気持ちで、新鮮な牡蠣を思う存分味わってくださいね。

牡蠣ひよっこ商店

住所:広島県広島市中区薬研堀5-12
TEL:082-247-5311
営業時間:月~日、祝日、祝前日: 18:00~翌7:00 (料理L.O. 翌6:00 ドリンクL.O. 翌6:00)
定休日:不定休
https://hiroshima-kakihiyokko.owst.jp/

草津かき小屋(草津港)

焼きガキ
参照:ODAN

やはりここまで来たら、海の風を感じながら新鮮な牡蠣を味わいたいと思いませんか。

そこでご紹介するのが「草津かき小屋」です。

草津と言えば牡蠣の養殖発祥地としても先程お話ししてきましたが、やはり獲れたての牡蠣をその場で食べられるというのは他では経験できないですよね。

焼きガキはもちろん牡蠣尽くしの定食もとっても美味しいので、ぜひ一度かき小屋での牡蠣にも挑戦してみてください。

草津かき小屋

住所:広島県広島市西区草津港1-13
TEL:082-277-9321
http://kusatsu-kakikoya.favy.jp/

 

牡蠣ってすごい!!みんなが喜ぶ牡蠣効果

牡蠣と言えば「海のミルク」という異名も持っています。

クリィーミーな口当たりだけでなく、栄養価がとても高いことからこう呼ばれているのですが、見た目が苦手という方や食中毒が怖いという理由で一部の人には敬遠されているようです。

牡蠣を食わず嫌いの方も牡蠣の知られざる効果を知ったら、一度は食べてみたくなるかも?!ということでここでは牡蠣そのものの魅力を探っていきましょう。

牡蠣ってそもそもどんな貝??

手の中に牡蠣を持っている
参照:ODAN

まず初めに知りたいのが、そもそも牡蠣はどんな貝なのか…ということです。

牡蠣はアサリやハマグリと一緒の二枚貝で、世界中に約100種類、日本沿岸にも約20種類が分布しているようです。

 

お雑煮
エンリケさんによる写真ACからの写真

牡蠣の音が“賀喜”もしくは“嘉喜”、福を掻き込むなどに通じることから、日本では晴れの日に食べる縁起のいい食べ物として知られています。

余談ですが筆者の実家では父の故郷(広島)の味に合わせてお雑煮に牡蠣がたくさん入っていたのですが、これも縁起がいいということに関係しているようで広島のお雑煮に牡蠣は欠かせないそうです。

 

牡蠣鍋
six-cubeさんによる写真ACからの写真

また牡蠣は種類によって食用に適した時期が分かれているのも大きな特徴です。

一般的に一番多く流通している「Japanese oyster(日本の牡蠣)」とも呼ばれる真牡蠣(マガキ)は、秋から冬が旬で、「花見を過ぎたら牡蠣を食うな」ということわざが存在するほどです。

面白いことに日本からはるか離れたイギリスにも「Rの付かない月に牡蠣を食べるな」ということわざがあるそうで、具体的に「May,June,July,August(5~8月)」の夏季の時期を指しています。

 

牡蠣
参照:ODAN

しかし広島ではイワガキなど夏場を旬とする牡蠣も豊富に養殖されているので、通年で牡蠣を楽しめます。

また誤解されがちなのが「時季外れの牡蠣は毒を持っている」という言い伝えですが、これは間違いでただ単に美味しくないということの様です。(賞味期限のようなものでしょうか…)

現在では冷凍技術もかなり発達しているので、牡蠣料理が年中食べられるのも珍しくなくなりましたが、やはり旬の時期に新鮮なものを一度は味わっていただきたいと牡蠣好きの筆者は勝手ながら思っています。

 

牡蠣の栄養価と心身にに優しい効果

牡蠣とエビ

参照:ODAN

さて本題ですが牡蠣は栄養価が高い!といってもどんな効果があるのか…一緒に見ていきましょう。

牡蠣の効能・効果

1.疲労回復・肝機能のサポート
牡蠣には疲労回復や体力をつけるための成分が多く含まれているのですが、中でも「タウリン」は胆汁酸の分泌を促す働きや肝細胞の再生を促すなどの働きから、肝臓機能を高めることで疲労回復に役立つと言われています。
加熱処理で流出してしまう成分でもあるので、お酒を飲む際には生ガキをお供にするとより二日酔いにも効果的なようです。

2.貧血予防・冷え性軽減に
亜鉛をはじめ造血に関わる栄養素を幅広く含むため、牡蠣は貧血の予防や改善サポートとして優れた食材としておすすめです。
また中国医学の考え方で牡蠣は体を温める性質「温性」に属し血行が良くなる効果があると言われているので、冷え性の緩和にも注目されています。

3.イライラ・不眠緩和
牡蠣には多くのカルシウムが含まれているので、神経の興奮状態を鎮静化してくれる効果があります。
また牡蠣の糖質の大半を占めるとされる多糖類のグリコーゲンも、必要に応じてブドウ糖に分解されることで脳の栄養源として働くため、イライラや不眠の症状を和らげてくれると言われています。

4.美肌・美髪
牡蠣に含まれている亜鉛は細胞分裂を活性化させ皮膚の再生を促進する働きがあるため、皮膚の新陳代謝促進に役立つとされています。
また天然保湿成分やコラーゲンの下になるものも含まれているので、乾燥肌やしわ・たるみにも効果的です。
さらには髪の毛の生成を助けるビタミンやたんぱく質、髪の健康維持に必要な成分も多く美しい髪づくりにも欠かせない食品です。

5.眼精疲労や視覚機能改善
目の負担軽減・疲労回復などに繋がるタウリンは、角膜の修復も助けてくれるようです。
目薬などにもこの成分は使われていて、眼精疲労に非常に効果的です。

 

かき飯
kanouwebdesignさんによる写真ACからの写真

ここには書ききれませんでしたが、他にも生殖機能をサポートしたり、免疫力を高める効果など牡蠣にはたくさんの効能効果が詰まっています。

牡蠣効果の研究にはこれからも期待が高まるばかりです。

まとめ

広島の牡蠣特集いかがでしたか?

牡蠣好きの方はもっと牡蠣が好きに…

食わず嫌いだった方は牡蠣を食べるきっかけになっていただけたら嬉しいです。

ぜひ広島の牡蠣を旬の今!堪能してください☺

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ABOUT US
Honami
大学卒業後、アパレル企業に就職するも、毎日深夜に声を枯らして帰宅する生活に疑問を感じ、幼少期を過ごしたフランスへ癒しを求め遊学。 自分よりも日本を知る外国人達との出会いで恥を知る。 帰国後はファッション専門学校で広報職を経て、現在に至る。 旅行・ビール・ファッション大好き。 関連する記事