本場福岡の絶品明太子5選「バリうまか~!」

明太子ごはん
並んだきれいな明太子

six-cubeさんによる写真ACからの写真

福岡を代表するお土産の一つといえば「明太子」

筆者は昔から【生もの×塩辛いもの】が大好きで、お酒のあてに良くしていたのですが🍺

夫が福岡出身ということもあり帰省の度に本場の明太子を買って帰るようになってからは、「ブランドや食べ方によってこんなにも違うのか…」と今まで知らなかった明太子の奥深さを知り、さらに虜になりました。

明太子入りもつ鍋

さいこっこさんによる写真ACからの写真

今回はそんな自身の試食した感想なども含めて、福岡の明太子の魅力を余すところなく皆さんにご紹介したい!という想いで記事にしました。

ぜひこの記事を参考に、福岡旅行を楽しみながら本場の明太子を味わってみてください🍚

明太子の誕生秘話 ルーツを辿る「明太子物語」

今でこそ福岡=明太子というイメージが容易に浮かびますが、実際なぜ福岡の地で明太子が有名になったのでしょうか。

日本の食文化に明太子が浸透したのには、明太子の生みの親の人柄が大きく関わっていることが歴史を紐解いていくとわかりました。

明太子の起源は韓国にあり

食材がたくさん並ぶ韓国の市場

参照:ODAN

明太子の始まりを遡っていくと、なんと17世紀から18世紀の韓国にたどり着きます。

当時の韓国(朝鮮半島)で漁師たちが塩辛などにして食していたのが「スケトウダラ」の卵巣、つまり明太子の元であるたらこです。

また、スケトウダラは韓国語で「ミョンテ」、その卵を「ミョンテコ」と呼んでいたことから派生して「明太子」という名が付いたようです。

韓国料理チャンジャ

keichさんによる写真ACからの写真

スケトウダラは魚の身よりも卵や内臓が美味しいとその頃は認識されていた為、庶民の食べ物として大変好まれ、保存用に唐辛子をまぶしたものが出回っていました。

これが現在の明太子の原型と言われています。

当時の明太子は今でいうチャンジャ(タラの胃や腸を使った魚のキムチ)に近い食感や味だったとか…

地球儀

参照:ODAN

そんな明太子が日本の福岡でなぜ発展したのでしょうか。

福岡と韓国が近いからでしょ!とお思いの方…残念。

たまたま福岡が故郷だった日本の明太子の生みの親である川原俊夫氏(以下敬称略)の人生を語らずして、日本の明太子は語れないのです。

幼少期に覚えた味が忘れられず…乾物屋が始めた明太子

 

 
 
 
 
 
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株式会社ふくや(Fukuya Co.,ltd.)(@fukuya.mentaiko)がシェアした投稿

引用:株式会社ふくや 公式Instagram

福岡に行ったことがある人やお土産で明太子をもらったことがある人は、「ふくや」というお店の名を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

元祖明太子の販売店として知られるこのふくやの創業者こそが福岡の明太子の生みの親「川原俊夫」なのです。

俊夫の父は、当時日本領だった韓国釜山に渡って海運業や商品販売をしながら生計を立てていました。

つぶつぶのぷりっとした明太子

TokyoSkyさんによる写真ACからの写真

そんな中、川原家の次男として生まれたのが後にふくやの創業者となる俊夫でした。

俊夫が幼少期を過ごした戦前の朝鮮半島には日本人がたくさん住んでおり、明太子も日本人向けに味付けされたものが多く、それはそれは美味しいごはんのお供だったようです。

この味は、俊夫にとってそしてのちの妻となる女性にとって生涯忘れられないものとなりました。

沖縄の花

参照:ODAN

俊夫は大人になると満州電業のサラリーマンとして働きながら元々家族ぐるみで仲が良かった日本人の千鶴子と結婚し、二人は満州で新生活をスタートさせます。

しかしほどなくして世界大戦がはじまり、俊夫も徴兵を余儀なくされました。

その後、沖縄の宮古島で激戦を何とか生き残った俊夫は、福岡へ家族と共に帰還します。

多くは語られていないですが、戦争で悲惨な状況を目の当たりにし、辛い思いをした俊夫は「何か人のためになることをしたい…」と密かに決心していたようです。

福岡県福岡市の「中州」の夜景

medetaiさんによる写真ACからの写真

帰国後福岡の中州(なかす)で俊夫は乾物屋の「ふくや」を開業します。

ふくやの始まりは生ものの明太子とは全く関係のない乾物屋だという事実は驚きますよね。

さて乾物屋を営む傍ら俊夫は何かインパクトのあるものを売り出せないか考えます。

たっぷりと卵がつまった明太子

QCさんによる写真ACからの写真

自身の思い出の味でもあり、妻千鶴子もあの味をもう一度食べたいと懐かしみながら明太子の話しをしていたことから、俊夫は韓国から明太子を取り寄せ販売を試みます。

しかし戦後の韓国でつくられていた明太子はかつての日本人向けの味ではなく、辛すぎて食べられない!と日本人には受け入れられませんでした。

妻に美味しい明太子を みんなに美味しい明太子を

きれいな明太子

フリー素材ぱくたそ(pakutaso.com)

「もう一度あの美味しかった明太子を妻に食べさせたい」そんな思いで俊夫は北海道からたらこを仕入れ、研究を開始します。

妻千鶴子に味見をしてもらいながら、長い月日をかけてようやく昭和24年(1949年)の1月10日に日本の明太子が商品化されました。(現在1月10日は明太子の日になっています。)

しかし…ここから10年明太子は一向に売れることはありませんでした。

中州の街並み

Inushitaさんによる写真ACからの写真

福岡に一度は訪れたことがある人は、ふくやが店を構えている中州と聞くと、東京でいう新宿歌舞伎町のような繁華街を想像されるかと思います。

けれども俊夫が明太子を売り始めた戦後の混乱期は、現在の中州とは比べ物にならないくらい復興途上で、1匹の魚よりも高い上に得体のしれない明太子は贅沢品でしかなく、人々には見向きもされなかったのです。

それでも俊夫は諦めませんでした。

小鉢に入った美味しそうな明太子

いつかはこの美味しさが人々に伝わるのではないかという確固たる自信があったのかもしれません。

そんな明太子は俊夫が生み出してから10年ほど経った昭和35年頃、活気を取り戻した中州の小料理屋などで酒の肴や珍味として重宝されるようになり、ついには福岡の人々の心を掴むことに成功しました。

そして昭和39年(1964年)の東京オリンピックを契機に交通網が発達したことから、東京でも明太子が流通し始めます。

明太子を使ったパン

プルメリさんによる写真ACからの写真

こうして東京でも明太子は大人気となり、今日では明太子パンやパスタなど明太子を使ったメニューも次々に開発され、明太子は当たり前のように私たちの食卓に並ぶようになりました。

そして当初はふくやでしか販売されていなかった明太子は、現在100社以上のブランドでつくられています。

俊夫はふくやで明太子の商標権や特許を取得せず「美味しいものをもっともっと広めたい」「福岡の名産品として明太子を成長させていきたい」という想いで、同業者にも惜しみなくノウハウを教えていったそうです。

明太子ごはん

dronepc55さんによる写真ACからの写真

私たちが今、明太子を各家庭で日常的に食べられるのは、俊夫の懐の深さと温かい人柄があってこそだったというわけです。

時代は違えど明太子の誕生秘話は、以前記事に書いたもみじ饅頭の高津堂の元祖もみじ饅頭にも通ずるものがあるなぁと筆者は勝手に思っております。

ご興味のある方はこちらもお読みください。

もみじ饅頭

絶対に食べたい明太子 おすすめ5選!

明太子が日本でどのようにして誕生したのかわかったところで、ここでは実際に福岡でおすすめする明太子店を筆者独自の目線でご紹介したいと思います。

明太子ってどこも結局同じでしょう?と思っている方、侮ることなかれ。

正直筆者も食べ比べるまでは、酒の肴として美味しければなんでも良い👍(非常に失礼)と考えておりました。

明太茶漬け

フリー素材ぱくたそ(pakutaso.com)

しかし、毎回福岡に行くたびに違う店舗の明太子を挑戦で買ってみると…

あれ?何かが違う…前回食べたお店と香りや味、独特の辛さや甘味に至るまでどれを取っても同じものなど存在しなかったのです。

そんな明太子を愛してやまない筆者が、福岡に行ったらまずは皆さんに食べてみてほしいと思う厳選5店舗です。

ぜひ白米片手に食べ比べをしてみてくださいね🍚

博多の辛子明太子!「博多中洲 味の明太子ふくや」

「博多中洲 味の明太子ふくや」の明太子

引用:ふくや 公式Facebook

まずは元祖明太子として明太子誕生秘話でもお話した「ふくや」。

ふくや自身はあえて元祖とは名乗っていないそうで、それでもふくやの明太子が根強い人気を博しているのには、とにかく素材にこだわっている伝統の製法に理由があります。

ちょうどいいサイズのものだけを厳選し、あえてシンプルな味付けにしていかに新鮮で臭みのない魚卵を使っているかを証明しています。

また調味液に浸けすぎず、唐辛子の風味を消さないため酒を一切使用しないという徹底ぶりは一度試食すれば必ずリピートしたくなる味です。

味の明太子ふくや  中州本店

住所:福岡県福岡市博多区中洲2-6-10
TEL:092-261-2981
営業時間:【平日】8:30~24:00・【日祝】9:00~19:00
ウェブサイト:味の明太子ふくや

博多の味「辛子明太子のやまや」168時間漬け込んで熟成した明太子!

「辛子明太子のやまや」の明太子

引用:やまや 公式Facebook

もつ鍋屋さんが都内にもあることから名前を聞いたことがある人も多いのでは?と思われる「やまや」。

筆者もランチで明太子食べ放題なので、よく利用しています。

そんなやまやの明太子の特徴は、7日間つまり168時間熟成させ旨みを引き出し、豊かに香る柚子をアクセントにしたタレに漬け込んでいる点です。

また水を1滴も使わず、キレのある辛口の喜多屋のお酒を仕込むことで、大人の味わいを思う存分楽しめる明太子になっています。

博多の味「辛子明太子のやまや」 本店

住所:福岡県福岡市東区松島5-27-5
TEL:092-629-5959
営業時間:9:30~18:30
ウェブサイト:博多の味「辛子明太子のやまや」

創業以来変わらない「かねふく」のこだわり辛子明太子

かねふくの明太子

引用:かねふく 公式Facebook

氷川きよしさんをイメージキャラクターとして起用したCM等でも全国的に知られている「かねふく」。

「かねふく」は原料仕入れからこだわっており、長年の技が光る「粒立ち」の工程に特に力を入れ、明太子のツブツブ感にひと際こだわっています。

また辛さが選べる明太子は老若男女問わず幅広い世代の人々に古くから愛されています。

一口一口、口に入れるごとに感じる明太子の粒の弾力の違いをぜひ感じてみてください。

かねふく 博多工場直売店

住所:福岡県福岡市東区東浜1-5-17
TEL:092-631-3090
営業時間:10:00~18:00
ウェブサイト:明太子の「かねふく」

本場博多の味!福岡の老舗「辛子めんたい 福さ屋」

明太子と白ごはん

ガイムさんによる写真ACからの写真

福岡県民におなじみ「食べんとわからん、わからん辛さがピシャっとついとー」というおばあちゃんが出ているCMで親しまれている福さ屋。

CMの謳い文句同様、味がしっかりとついていてごはんが進む明太子です。

調味料にいわしの魚醤(魚類または他の魚介類と塩を主な原料にした液体状の調味料)を使い、コクがあるのが特徴です。

程よい辛さで万人受けする味なので、初めて明太子を食べる人へのお土産にもおすすめです。

辛子めんたい 福さ屋 本社売店

住所:福岡県福岡市博多区博多駅中央街5-14
TEL:092-461-2938
営業時間:9:00~17:00
ウェブサイト:辛子めんたい 福さ屋

めんべいと二度漬け明太子「味のめんたい 福太郎」

「味のめんたい 福太郎」の名物「めんべい」

引用:山口油屋福太郎 公式Facebook

博多土産の定番「めんべい」を販売していることでも知られる福太郎。

賞味期限の長いものを作りたいという想いで自社の高級明太子とイカやタコを一緒に練り上げて焼き上げたお煎餅は酒のつまみとしても◎

そんなめんべいを販売する福太郎の明太子は、調味料に二度漬けし、深いうま味とコクを実現しています。

ごはんだけでなくパンにもつけられる瓶入りの明太子はデザインもおしゃれなので、明太子に馴染みのない外国の方に試食していただくのにも良いかもしれません。

味のめんたい 福太郎 本社売店

住所:福岡県福岡市南区五十川1-1-1
TEL:092-413-4455
営業時間:9:00~18:00/カフェ10:00~16:00(L.O.)
ウェブサイト:味のめんたい福太郎

白米だけじゃない!「明太子」のおすすめ食べ方

明太子の一番美味しい食べ方は、やはり炊き立ての白米にオンザライスすることだと筆者は思います。

しかし今回はあえて、明太子を大量に購入した方にこんな食べ方もあるよ👍という意味で筆者の好きな食べ方をご紹介します。

皆さんも自分の好みに合った明太子の食べ方を見つけてみてくださいね。

自宅でも気軽に楽しめる絶品「明太子鍋」

明太子鍋

筆者撮影

もつ鍋に明太子を入れているのを見かける人も多いのではないでしょうか。

やはり鍋に明太子は定番中の定番です。

筆者は豆乳や味噌などこってり甘みのある鍋の〆に明太子を入れて溶かし、雑炊やうどんを絡めて食べるのをおススメします。

明太子のピリッとした辛さが引き立ち、〆まで飽きずに堪能できます。

外せない定番の「明太クリームパスタ」

明太子クリームパスタ

筆者撮影

こちらも定番中の定番「明太クリームパスタ」!

ボウルに卵黄1個、明太子、生クリーム100cc、バターひとかけを明太子を割きながら混ぜ合わせ、茹でたアツアツの麺に絡ませるだけの簡単パスタですが濃厚でたまらない味です。

様々なレシピでは明太子の皮を取るものが多いですが、筆者は皮の食感が残っている方が食べ応えあるのでそのまま使用しています。

小さいお子さんでも辛さがまろやかになるのでおすすめです。

相性抜群!明太ソースの和風オムライス

明太子オムライス

筆者撮影

明太子・バター・生クリームを鍋で温めて作る簡単明太ソースをかけた「オムライス」も一押しです。

和風明太オムライスの中身はケチャップライスではなく、海苔とシラスとごま油を合わせた和風味のライスで明太子との相性抜群です。

このソースは万能なので、パンに浸けてチーズをのせて焼いたり、グラタンなどにしても美味しいと思います。

普段のオムライスに少し飽きたなという時は、ぜひ試してみてください。

もっと知りたい「明太子」の魅力!

明太子をいざ購入する際に気になるのが、賞味期限や保存方法。

また種類も豊富なのでどうしてそれぞれ値段も違うのか、何を選ぶべきなのか迷ってしまいます。

ここでは明太子のあれこれをさらに知っていただき、お土産購入の際に役立てていただければと思います。

意外と知らない「明太子」の種類

明太子

こん!さんによる写真ACからの写真

明太子を選ぶときにまず目につくのが「贈答用」という言葉と「家庭用」とい言葉ではないでしょうか。

これらは品質や原材料に違いがあるのではなく、見た目の問題で下記の様に分類されています。目的別や贈る相手によって明太子の種類を考え、さらに好みの辛さなども試食しながら選べるようになれば、皆さんも立派な明太子ツウです👍

贈答にぴったり!最上級の明太子「真子」(まこ)

最上級の明太子「真子」

「真子」はいわゆる贈答用や接待の際の手土産として選ばれているもので、原料のスケトウダラの卵巣の形のまま美しい状態で販売されているものを指します。
お中元やお歳暮などにも好まれるので値段も高いのですが、お祝いや目上の方への贈り物に最適です。

「切れ子」形は悪くてもお得な明太子!

形は悪くてもお得な明太子「切れ子」

「切れ子」はその名の通り皮が切れているものや、形が崩れている明太子を指し、家庭用として手軽なお値段で販売されています。
見た目は少し悪くとも味は劣りません。お料理や、自宅用にぴったりです。一口サイズになっているものも多いので、食べやすく保存にも便利です。

一番お得に購入できる明太子!皮なしの「バラ子」

皮なしの明太子「バラ子」とごはん

j************************oさんによる写真ACからの写真

「バラ子」は皮のない粒だけの明太子を指し、チューブや缶などで販売されていることが多いです。
博多ラーメンのトッピングとしても目にしたことがある人が多いのではないでしょうか。
皮がないので料理などには用いやすいですが、皮好きな人には少し物足りないかもしれません。

知っておきたい「明太子」の賞味期限や保存方法

明太子とごはん

j************************oさんによる写真ACからの写真

明太子を購入すると次に気になるのが賞味期限です。

基本的には明太子は冷蔵で10日~2週間はもつと言われています。

家庭用の簡易的な包装でカットされているものは賞味期限も早く最大でも10日ほどなので、購入の際は注意してください。

冷蔵庫

参照:ODAN

時が経つと液体が出てくることがありますが、この液体は多くの場合調味液が出てきたものであることが多いので、心配する必要はありません。

しかしながらやはり魚卵は決して長持ちするものではないので、きちんと冷蔵保存をして早めに食べきってくださいね。(夏場は特に注意が必要です)

まとめ

明太子工場での明太子づくりの様子

IORIさんによる写真ACからの写真

福岡の明太子特集はいかがでしたでしょうか。

最近では各社様々な工場見学や体験型イベントなどを通して、より身近に明太子の魅力を感じられる仕掛けが為されています。

ふくやが運営する博多の食と文化の博物館ハクハクでは、自ら調味料を調合してオリジナルの明太子づくりも楽しめるなど、福岡の明太子はグルメとしてだけでなくエンタテインメントとしても人々を楽しませています。

ぜひごはんのお供や酒の肴に福岡の明太子を本場で購入して、歴史に思いを馳せながら味わってみてくださいね。

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ABOUT US

Honami
大学卒業後、アパレル企業に就職するも、毎日深夜に声を枯らして帰宅する生活に疑問を感じ、幼少期を過ごしたフランスへ癒しを求め遊学。 自分よりも日本を知る外国人達との出会いで恥を知る。 帰国後はファッション専門学校で広報職を経て、現在に至る。 旅行・ビール・ファッション大好き。 関連する記事