大阪・箕面の名物「もみじの天ぷら」
晩秋から初冬にかけて紅葉や滝を楽しむ人々でにぎわう大阪・箕面。阪急箕面駅から箕面大滝へと続く道は「滝道」とよばれ、道中には土産店などが立ち並び、毎年多くの人が大きく枝葉を伸ばす紅葉に囲まれてハイキングを楽しみます。
その道中に漂う甘く香ばしい匂いが、あちらこちらの土産店で販売される「もみじの天ぷら」の匂いで、かりんとう風のカリカリとした食感とほのかな甘みが、古くから箕面の味として親しまれています。
「もみじの天ぷら」のはじまり
「もみじの天ぷら」は、大阪府箕面市の発祥とされています。由来は諸説ありますが、箕面市の観光協会によるとその起源は約1300年前。
箕面山で修行していた修験道の祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が滝に映えるもみじの美しさを賞賛して、灯明の油で「もみじの天ぷら」を作ることで表し旅人に振る舞ったのが始まりだといわれます。
以降、代々受け継がれ、現在、箕面では約15店が紅葉のてんぷらを作り続けています。
箕面に来たら「もみじの天ぷら」を食べながら滝までの道を歩くのが定番となっています。
製造には一年以上の月日が! 「もみじの天ぷら」ができるまで
実はこの「もみじの天ぷら」、なんと一年以上の月日をかけて作られています。天ぷらの材料になるもみじは紅葉したときに黄色くなるのが特徴的な「一行寺楓」という品種です。
箕面山に自生しているイロハモミジが使われているわけではありません。
① 収穫
紅葉が真っ盛りの11月中旬~12月初旬に、キレイな葉だけを収穫します。② 塩漬け
収穫後、丁寧に水洗いし一年以上塩漬けにします。③ 塩抜き
塩漬けから1年後、1枚ずつ形のよいキレイな葉を選別し塩抜きをします。 ④ 揚げ
小麦粉にゴマと砂糖を加えた衣をつけ、菜種油で約20分、店頭で揚げていきます。とてもシンプルな材料だけに、各店独自の味の出しどころです。
手軽に食べられる「もみじの天ぷら」ですが、その一枚一枚には作り手の技術とこだわり、手間暇が詰まっているのです。
今年の秋は「もみじの天ぷら」を片手に、箕面のもみじ狩りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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